Episode2 ‐本物の戦場‐

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 アルファ中隊が戦域に到着すると、ケベック中隊の面々がBETAとの乱戦を繰り広げていた。マーカーによると10機のバラライカが確認できる。2機は撃墜されたのだろう。戦力差を考えると、よく踏ん張っていると言える。 諫渚「アルファ1よりケベック1!これより援護に入る!」 ケベック1「協力に感謝する!」 諫渚「全機兵器使用自由!訓練を思い出せ!」 全機「了解!」  8機の撃震と4機の武御雷が36mmを連射しBETA群に攻撃を加える。今日が初陣の武達もひとまずは訓練通りの動きができていた。 月詠「機動力に勝る我々が前衛を務める!足の遅い撃震は援護に専念しろ!」 諫渚「了解!ったく、どっちが上官か分からんな。」 草間「ぼやかないの!こっちは初陣が6人もいるのよ?」 諫渚「分かってるよ。お前等、近衛の動きを見ておけよ?」 全員「了解!」  月詠の発言は、実戦経験のない武達の事を考慮したものだろう。4機の武御雷は、撃震には到底真似できないスピードでBETA群に攻撃を行う。援護などいらないのではないかと思わせる程の機動力と連携で次々とBETAを葬っていく。 武「す、凄ぇ・・・。」 冥夜「さすがは月詠中尉達だ。」  武は4機の武御雷の機動を見て、ただ驚くのみだった。彼の機動も周囲から評価されてはいるが、月詠のそれには遠く及ばないだろう。武御雷の機動は、武の機動のような特異性こそ少ないが、圧倒的なスピードとそれを制御する衛士の腕により見る者を圧倒した。 諫渚「さあ、俺達も行くか!A小隊突っ込むぞ!」 武・冥夜・彩峰「了解!」 諫渚「アルファ5、後ろは任せた!」 彩峰「・・・了解!」 武「行くぜ冥夜!」 冥夜「アルファ3了解!」  月詠達C小隊に続き、A小隊もBETAとの近接戦闘に移る。 草間「私達はこのまま援護よ!」 榊・珠瀬・鎧衣「了解!」 草間「アルファ8は狙撃で各個撃破!落ち着いてやれば大丈夫。」 珠瀬「り、了解!」 榊「私はアルファ7と前に出て援護します!鎧衣、行くわよ!」 鎧衣「了解!アルファ6の後ろはボクが!」  B小隊は引き続きA、C小隊の援護を行う。とは言っても、C小隊はほとんど援護を必要としない為、A小隊への援護が主となっていた。  諫渚と草間は武達の精神面を心配していたが、少なくとも戦えなくなるレベルの動揺は見られなかった。
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