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基地施設内を歩く武と冥夜は、突然賑やかになったハンガーの方を一瞬振り返り立ち止まったが、すぐに再び歩き始めた。
冥夜「武。我々はどうなるのであろうな・・・。」
武「俺達は臨時で編成された小隊だから、他の部隊に組み込まれるんじゃないか?」
冥夜「ならば、それぞれが違う部隊に配属されるという事もあるのだろうか?」
武「さあな。でも、2年も一緒にいたんだ。連携とかそういう事を考えると、一緒の部隊に配属されるって考えるのが妥当だと思う。」
冥夜「そうなれば良いな・・・。」
男「おっ!お前が白銀か?」
背後からの声に驚き振り返った武であったが、大尉の階級章が見えた為、慌てて敬礼をした。隣を歩いていた冥夜もほぼ同じ行動を取っていた。
武「はっ!第207臨時小隊所属、白銀武少尉であります!」
男「お前を迎えにハンガーまで行って整備兵に特徴を聞いたら、『青い髪の美人とイチャイチャしてる色男』だと言われてな。」
武「何かご用でしょうか?これから行かなければならない所があるのですが・・・。」
武は心の中で『それは俺の特徴じゃない様な気がするんですが・・・』と整備兵にツッコミを入れながら男に尋ねた。
男「俺がお前に出頭命令を出した諫渚真だ。俺から迎えに行こうと思ったんだが、入れ違いになったようだな。それで、お前は・・・。」
冥夜「第207臨時小隊所属、御剣冥夜少尉であります。」
諫渚「そうか。とりあえず、詳しい事はブリーフィングルームで話そう。ついて来い。」
武・冥夜「了解。」
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