4人が本棚に入れています
本棚に追加
『ごちそうさまでした。みちるさん、料理お上手なんですね。ますます好きになりました!!』
朝日さんは まるで空気なんて知りませんよ的なくらい、明るく沈黙を破る。
もう少し空気読もうか、朝日さん。
『…みちる、ご馳走様。とにかく、最初から決めつけないで 付き合ってみたら?何に対しても臆病過ぎるのは、みちるの悪いところよ?』
あたしは朝日さんをチラッと見る。
朝日さんと 付き合う?臆病な あたしを変えられる…?
でも、30年近く生きてきて、今更かわるとは思わないんだけど…。
グダグダ考えながら悩んでいると、朝日さんと目があった。朝日さんは柔らかく微笑むと、あたしを見て口を開く。
『僕は、みちるさんを必ず落としますよ。』
それから しばらくしてメイは帰ってしまった。
あたしはというと、朝日さんと家に残されて、母親が旅行から帰ってくるまでの間を朝日さんと過ごすことになってしまったのだ。
あぁ…不安。
最初のコメントを投稿しよう!