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あたしは、ちゃっちゃかとお風呂を済ましてリビングへ行く。
朝日さんに、家のもの勝手に使って良いよって言い忘れてたから、喉も乾いてるだろうし髪も乾かさなきゃ風邪引いちゃう。
そしてリビングのドアを開けると、いつの間に帰ってきたのか 黒猫のルナとソファーに丸まる朝日さんを見つけた。
ルナはあたしが扉を潜ると目覚めたらしく、『にゃぁ』と鳴いて近寄ってくる。
『ルナ、しー。朝日さん眠ってるんでしょ?』
ルナに視線を合わせ問いかけると、また『にゃぁ』と鳴く。猫に静かに、なんて言っても伝わらないわよね。
『ルナ、おいで。ごはんよ。』
いつもの定位置に餌を準備する。ルナは、いつもフラっと居なくなり、フラっと戻ってくるのだ。餌を食べれなかった時だけ帰ってくるのかもしれない。
床に猫缶を盛った赤い器を置くと、ルナは自由に食べ始める。
今日は朝日さんが家の中に招き入れてくれたみたいね。良かったねー、ルナ。餌にありつけて。
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