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お客様用の毛布を持って再びリビングへ戻る。餌を食べ終えたルナが足へすり寄ってくるのを踏まないように進むと、朝日さんは綺麗な顔で寝息を立てていた。
起きる気配はない。
あたしは起こさないように、そっと毛布を掛けた。
起こさないように、そぉっと。
『お仕事お疲れ様、朝日さん。』
そっと呟いた自分の行動が、まるで恋人か何かのように思えてきて照れてしまう。
恐るべし、イケメン力。
それからソファーの横にあるランプに弱い明かりを付けて、そっと寝室へ向かうために離れようとした。本当に、物音も立てずに そっと。
しかしその時、毛布からニュっと出てきた手に腕を掴まれた。毛布の中へ引き込まれると感じたあたしは、次の瞬間には すっかり彼の腕の中に収まっていたのだった。
『ちょっ、朝日さ…』
『みちるさん、お風呂上がりの良い匂いがするー……』
そのまま寝る体制に戻る朝日さん。
寝ぼけてる時間までも、このイケメンは変態なのかぁ!!!!!!
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