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『朝だ…。』
ｽｽﾞﾒがﾁｭﾝﾁｭﾝ騒ぎ出した朝、あたしは朝日さんの腕の中で目覚めた。
心地良くて、すっかり眠ってしまったけど…良かったぁ何もなくて。ﾒｲにﾈﾀにされなくて済むわ。
もぞもぞと腕から抜け出し、洗面台で顔を洗ってから部屋に戻る。
自室に入って思う。この部屋だけは見せられない。
そして着替えて軽く化粧をしてﾘﾋﾞﾝｸﾞへ戻ると、朝日さんは既にｽｰﾂをﾋﾞｼっと着こなしていた。値が張るであろう上等なｽｰﾂが本当に良く似合う。
『おはようございます、みちるさん。』
穏やかに微笑む朝日さんは、差し込んでくる朝日よりｷﾗｷﾗとしている。
きっと、顔がｲｹﾒﾝだからとかではなくて、この人の内面から来るものだろうなぁと思う。
『おはようございます、朝日さん。今、朝ご飯作りますね。』
今日の朝ご飯は和食にしよう。お味噌汁と、鮭…あぁ!!納豆がない!!
そう言えば、朝日さんは和食で大丈夫かしら？
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