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私は、うるさいお兄ちゃんを無視して………………梶原さんを連れて部屋に向かった。
蓮「あ、浅野さん。お母さんとか居ねーの??仕事??」
杏「……あ、私…お兄ちゃんと私で住んでますから…。」
蓮「………?亡くなったのか?」
杏「………生きてる…と、思いますけど…」
蓮「(…と、思う??)」
とっくに忘れた過去-…
――――――――――――…
――――――――…
まだ、私は5歳の頃。
私はまだ5歳にして母親から
虐待を受けていた。
父親はそんな母親に愛想尽かし家を出ていった。
父親が家を出てから母親の虐待はより増していった。
私は、凄く母親を憎んできた。
毎晩毎晩、お酒を飲んで酔っ払って帰って来ては私に暴力をふるう。
母親はお兄ちゃんに対してだけはとても優しかった。
お兄ちゃんは凄くできがいい子だったらしい。
いっつもテストで1番。
でも私は出来の悪い子。
でもお兄ちゃんはいつもいつも私を庇ってくれた。
バシッ…
杏「…っ…」
優「もう止めろよ母さんっ!!」
杏「…お、お兄ちゃ…ヒック…ヒックッ……お……兄ちゃん…。」
母「優は、黙ってて。できの悪い子にはこうでもしなきゃ、良くならないのよ。」
優「意味分かんねぇよ。杏はまだ5歳だぞっ!?」
母「うるさいっ!優は5歳の時はもう足し算だって引き算だってかけ算まで出来ていたのよ?…なのにこの子は全然駄目」
優「俺と比べるなっ!それによく自分の子供を馬鹿に出来るよな。もう、こりごりなんだよっ!もう、俺達はこの家から出てく」
母「…なっ…!」
私達は荷物をまとめ、叔父と叔母の家に住む事になった
優「大丈夫だ、杏。俺が居るからな…。ずっとお兄ちゃんが居るから。」
それから、一年後叔父と叔母は天国へ行ってしまった。
それから私達は2人暮らしをするようになっていった
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