43人が本棚に入れています
本棚に追加
杏「…はぁ…っ」
私、ちゃんと美優の事
守れませんでした…
守りたかったのに…
もっと…もっと頑張れば…
最終的には美優に
心配をかけてしまったし…
蓮「…自分の事責めすぎ」
杏「…え?」
蓮「顔に出てるよ。どーせ、もっとちゃんと頑張れば良かったとか考えてるんだろ?」
杏「…鋭いですね。守るって言ったんですけどねぇ…私、役に立たないみたいですね…」
蓮「あっちは絶対そう思ってないと思うけど?」
適当な事ばっかり…
結局…結局私は
何も出来なかった…
杏「…なんで貴方みたいな方に分かるんですか!何が分かるんですか!?…私は、結局何も…出来なかったんですよ…」
私はいつもそう…
守られてばっかで…
私は他人を守れる力が無くて
何の役にも立たない…
蓮「じゃあ、あの人は浅野さんを役立たずなんて思ってるとでも思ってるの?…あの人をそんな人だと思ってるの…?…それは、いつも一緒に居る…浅野さんが一番よく分かってるんじゃない?」
私は何故か自然と瞳から雫が流れた
杏「………っ…」
ガチャ…
ドアが開いたと思ったらドアを開けたのは美優だった
最初のコメントを投稿しよう!