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「娘さん…」
源三郎が優しくハルに声をかけるがハルの耳には届かず
「娘さん、お怪我はありませんか」
と源三郎がハルの前に腰を落とし目線を合わせると、ようやくハルが我に返った。
優しい源三郎の眼差しに、緊張の糸が切れたハルの目から涙があふれ
「あ…ありが…」
と礼を言いかけた時
「ったくよぉ…一人で町を出歩くなんて何考えてんだお前は。町の奴らがお前の事どう言ってるか知らねぇのか。これだからガキは…」
土方が後ろから苦々しい顔で告げ
「ガキガキって何なんですか!」
ハルが土方を睨みつけた。
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