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「ん…」
眠りを妨げる程の眩しい陽射しに、その少女は目が覚めた。
ここはどこだろう…
体が重い…
でも…暖かい?
気持ちがいいからもう少しだけ寝ちゃおうかな…と寝返りをうってみたところ
-ゴツッ
「ったぁ!」
石に額をぶつけて完全に目が覚めた。
額を押さえながら、ゆっくりと体を起して辺りを見回してみると
木…木…
そして鳥居…?
「神社?」
ここが神社だとわかった少女が首を傾げ
「なんでこんなところで寝ちゃったんだろう…」
と苦笑いしながら立ち上がると
「さぁ…帰ろうっと」
と一歩踏み出すが
「どこへ?・・・あれ?私・・・どこに帰るんだろう」
帰り道がわからないことに気がつき動揺し
「ど、どうしよう」
狼狽しながらも神社を歩いてみれば何か分かるかもしれない・・・と当てもなく神社の中を歩き出すと、かすかに人の声が聞こえてきた。
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