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そして、逃げるように神社へ駆け込んだ少女を、神主は何も言わずに抱きしめた。
きっとこうなると思い、少女が神社を出てからもここで待っていたのだ。
そして
「このまま、ここにおったらよい」
と腕の中で小刻みに震える少女に優しく囁く。
少女は少しの安心とこれからを思う不安から、神主の腕の中でわんわん泣き・・・やがて眠ってしまった。
神主もこれからどうするべきか思案しながらも、不安に押しつぶされそうな思いの少女を抱きしめ、優しく背中を摩った。
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