断片1

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好きな人ができた。そんな一言で俺の心は崩れさった。一週間前、俺の誕生日で俺に手袋くれてキスもしてくれた。俺はとても幸せだった。だけど次の日から一週間携帯が鳴ることはなかった。俺はテストが近かったから勉強してるのだと思ってメールしなかった。一週間後、好きな人ができた。別れて。あまりにも唐突で俺はそうかとしか言えなかった。本当はやだ、俺はお前しかいない。お前がいなけりゃ俺はやってけない。別れないでって言いたかった。でもやっぱりお前の幸せを考えると言えなかった。お前には幸せになって欲しかった。本当は俺が幸せにしたかった。でもお前は俺から離れていった。昔、お前は言ってくれた。私を離さないでね、離れようとしても掴んでいて。これを守っていたらお前は俺から離れなかったのかな? 今の自分があのときにいけたなら言えます。俺から離れないで、俺の幸せのためにもお前が必要で、お前より好きになれる人なんていないからって。 でも今はもう遅い…。お前はもう俺の手から離れすぎて届かない。俺は一生お前という命より大切な宝を無くしてしまった。
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