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ましてや男同士、なんて。
二人が付き合う事に、最初は驚いたし、猛反対だった。
それでも理解できたのは、二人の気持ちを知ったから。
精神的な、繋がり。
おれには知り得ない、尊敬すべき心理。
それが分かったから、応援しようと思えた。
二人の事がなければ、おれは考えもしなかった。
愛情に壁はない事を。
だが考えたからと言って、おれのスタイルが変わるワケじゃない。
ヤリたい時にだけ会える、都合の良い女さえいれば、充分。
いや。
矛盾してるな。
自分でも分かってる。
そんな風に、独りが気楽みたいなカッコつけた持論を振りかざしながら、どこかで求めてるんだ。
そして憧れてる。
精神的な繋がりってヤツを。
愛情ってヤツを。
そんな矛盾にも気付いちまう自分が、愚かで情けない。
腹立たしい。
いつかおれにも…なんて希望に似た気持ちがある自分を、どうして好きになれようか。
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