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福田君は自分の隣にちょっと大きめのハートのクッションを置く。
「座って」
クッションをたたくので座ってみる。
福田君とハート…。似合わない!
「…なんだよ」
思わず笑ったら睨まれた…。
私はハートのクッションを手に持って言う。
「福田君はハート好きなの?」
尋ねるとそっぽを向く。…照れてる?
「ゲーセンで取った。欲しかったわけじゃねぇし」
ふぅん…。私はギュッとピンクのクッションを抱き締めてみる。
ん!?むにゅむにゅしてる!!
「何これ?面白い!」
何度もぎゅっと強く抱き締めては放すを繰り返す。
「だろ?何気に触り心地良いんだよ」
福田君は笑顔で話す。ホント気分が分かりやすいなぁ。
むにゅむにゅを充分楽しむと壁と背中の間に挟んでみる。あ、気持ちいい。
「福田君、ゲーム上手なんだ」
ちょっと驚いたように私を見た。
「だって私UFOキャッチャー苦手なんだよ。取れないんだもん」
可愛い景品多いから時々やるんだけどな。
「コツがあんだよ。とれねぇ奴はとれねぇし」
ちょっと嬉しそうに話す。得意気な表情でイキイキしてる。
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