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幌幌市にある市立幌幌高校・・・
そこに通う神宮寺 桜(ｼﾝｸﾞｳｼﾞ ｻｸﾗ)は、成績優秀、スポーツ万能、容姿端麗の高校のアイドル。
しかも性格も良いと良いこと尽くめの女の子だ。
今日も靴箱に大量のラブレターが投入されている。
「ひゅ～♪桜、相変わらず凄いね～！！」
お友達の脇乃 役子(ﾜｷﾉ ﾔｸｺ)が毎度の光景に感心していた。
桜「そんな・・・嬉しいケド・・・困っちゃうわ・・・お返事もちゃんとしなきゃだし・・・・」
はにかみながらも困った顔の桜・・・
腰まで伸ばした長い髪が微かに揺れている。
役子「桜は律儀よね～。ちゃんと返事出すんだから。」
そう・・・桜は律儀でもあった。
故に返事が貰える＝会って話が出来ると言う理由で、同じ男子生徒が何度も何度もラブレターを出す事もしばしばあった。
桜「そんなんじゃなくて、悪いから・・・」
桜はそう言いながら屋上へ向かった。
役子「また屋上？」
役子はそう言いながら教室へ歩く。
桜は毎朝屋上に太陽を浴びに行くのを日課としていたのだ。
役子は面倒でそんなのにはつき合わない。
毎朝の屋上は桜が一人きりになれる僅かな時間と場所でもあった。
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