読者モデルの撮影

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「つっ…」 三時間目の授業が終わるまで、あと15分ほどある。 銀色の縁で丸く囲われた教室の壁に掛かっている時計の針を見上げながら、私は苦痛の声をもらす。 授業中の腹痛という危機的状況の中での15分間は気が遠くなる程長い。 好きな音楽を脳内で響かせてみたものの、全く効果はなく腹部がゴロゴロと雷のような音を響かせる。 もう限界…。 私は席を立ち、クラスメイトの視線を痛い程に浴びながら、教壇に立つ先生の元へ向かった。 「お腹が痛いので、保健室に行かせてください」 「大丈夫?顔色が悪いわね…すぐ保健室に行きなさい」 先生に付き添いは要るかと聞かれたが、もちろん断った。 保健室へ行く前に、まずトイレへ直行するからだ。
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