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電話の向こうに居る相手は、散々私を無視し嫌がらせをしてきた明ちゃんだ。
私の事を自分の携帯電話にデブスと登録している明ちゃん…。
「律ちゃん聞いてる?」
思い出したくもない過去に明ちゃんからされた事を思い出しながら、苛々してきた私に、彼女は更に苛つく声で話し掛けてきた。
「あっうん聞いてるよ」
聞いていなかったけれど、そう答えた。
「だからね今度休みの日に四人で遊びに行こうねっ!」
実に歯切れの良い口調で彼女はそう言いきった。
何で休みの日にまであんたと会わなきゃならないの…。
どうして私はあんたの奴隷みたいな扱いをされなきゃならないの!
「悪いけどこれから一生、明ちゃんとは遊べない」
苛々が頂点に達した私はそう言うなり直ぐ様、電話を切った。
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