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私は自分自身に少し驚いた。
こんなに思いきった事を言える自分がいただなんて。
怒りに身を任せて感情よりも言葉が先をついて出てしまった感じは否めないけれど。
それでも自分の気持ちをハッキリと明ちゃんに言えた事が何より嬉しい。
私は妙な満足感に包まれながら眠りについた。
「おはよう」
「おはよう、深夜番組おもしろ過ぎて寝不足だわ」
「おはよう、宿題やってきた?」
朝の教室では皆それぞれに友と定番の挨拶を交わす。
「あっおはよう、みどちゃんっ」
教室に入ると、先に来ていた石ちゃんと斉ちゃんが私を見つけ手を振った。
「おはよう!」
私は自分から二人に駆け寄り挨拶を交わしながら、さりげに明ちゃんの席を見る。
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