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やっぱり何だか変な子だな…明ちゃんって。
独りポツンと座っている明ちゃんに対してざまあみろとスッキリした気持ちにはなぜかならなかった。
それどころか、まるで自分を見ているような気持ちにさえなった。
私も明ちゃんも変な子。
だからこそ一番仲のいい友達にもなれるけれど、反発し始めたらなかなか元には戻れないのかな。
明ちゃんの少し丸まった背中を遠くに見ながら私はそんな事を考えた。
その夜、私は昼間の相瀬君の行動を思い起こしずっとモヤモヤとした気持ちでいた。
相瀬君は大半の生徒と同じように私に視線を送るものの話し掛けてくる事はなかった。
相瀬君の元にも私が載った雑誌が回って来ただろうから、きっと目にしているだろう。
なのに何も言ってこないのはどうして?
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