読者モデルの撮影

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棒のように貧相な体の明ちゃん…。 彼女は私の存在に気づいていないのかという位、ごく自然に私の前を俯きがちに通り過ぎて行った。 明ちゃんも具合悪くて保健室に行くのかな。 無論、私の場合はもう腹痛はすっかり治まったから、仮病で保健室に行くのだけれど。 明ちゃんのすぐ後に付いて行くのも気が引けた私はまたトイレの中へと戻り、リップクリームを鏡の前で何度も塗ったりしながらしばらく時間を潰した。 そうして五分位過ぎた頃、私はようやく保健室へと向かい、学校の緊張感から唯一解放される場所の扉を開けた。 扉を開けた瞬間、私は心臓がヒヤッとするのを感じた。 目に入ってきたのは、椅子に腰掛けいつもと変わらず真っ白な白衣に身を包んでいる先生。 そして先生と対面になり、椅子に腰掛け嗚咽をもらしている明ちゃん…。
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