読者モデルの撮影

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「明ちゃん?」 寝ている振りをすれば良かったと思ったのは、彼女の名前を呼んだ後の事だった。 「うん…律ちゃん、お腹痛いの大丈夫?」 明ちゃんの声はいつにもなく不安げだ。 まるで出会った頃の明ちゃんみたい。 「うん大分良くなったかな」 「そっか、良かった」 「うん…」 私達のぎこちない会話はそこで途切れた。 どうして泣いていたの?という言葉が喉まで出かかったけれど、私がその言葉を口にする事はなかった。 「みどちゃん、おかえりー大丈夫?」 「みどちゃんが保健室に行った後、山田さんも体調悪いって保健室行ったし風邪でも流行ってるのかなぁ」 教室に戻った私を石ちゃんと斉ちゃんは優しく気遣ってくれた。
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