突然の別れ

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もう、おばあちゃんに対して後悔したみたいな気持ちになるのはだけは嫌だ。 同じ失敗は二度と繰り返しちゃ駄目なんだ。 私も明日、明ちゃんに勇気を出して話し掛けてみよう。 どうなるのかは分からない。 だけど、やらないことには何も変わらない。 「今日学校休んでもいいよ?」 明くる日の朝、母と顔を合わせるなりそう言われた。 母の方からそんな言葉を言ってくれるなんて普段の私だったら願ったり叶ったりだ。 だけど今日は、会いたい人が居る。 伝えたい言葉がある。 「ううん学校行ってくるよ、その方がおばあちゃんも安心すると思うし」 私がそう言うと母は優しく微笑んだ。 思い返せば私が生まれてきてから13年間、母との間にも色んな出来事があった。
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