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「なっ! 酷いです、姉様! 私だって自分で女に転生することを選んだわけじゃありません!!」
「でも、その割に普通に女言葉使っているじゃない」
「仕方ないじゃないですか! 鏡の前で自分の姿見ながら自分のことを僕って言ってみたらめちゃくちゃキモかったんですから!」
「何となく分かる気がするわ」
「それに身内であり事情を知っている姉様が言うのはいくらなんでも酷すぎます!!」
「ええ、だからあれは1人の日本人の女としての言葉よ」
「…………」
何も言えなくなるエレナ。同時にこの人は余程のことがない限り、本当の意味で頭を下げることはない、とエレナは思った。
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