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「手違いで生まれたチートは転生者だとは聞いてないからボールペンを知っていた貴女がそれである可能性は低かったけど、一応何者か確かめたかったの」
「そうだったんですか……」
そう言いつつ、エレナは鬼畜でなかった神に感謝した。
「ところであのボールペンはどうしたんですか?」
「ああ、あれね」
ソファから立ち上がり机の上のボールペンを取り、エレナに見せるセレスティア。
「錬金魔法で作ったの。さすがチートよね。インクの調整は少し難しかったけど、それ以外は簡単に作れたわ」
ボールペンをよく見るとプラスチックではなく、木や金属で作られていた。
「それより……貴女、前世は男なのよね?」
エレナから聞いた話を確認するセレスティア。
「え? そうですけど……?」
「ふうん……変態ね」
嘲るように笑いながらセレスティアが言った。
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