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……年 12月5日
今日は仄のために炬燵を出してやった。ニャーンと喜ぶ姿を見ていると、毎年出してやっていい気もする。
……実は仄を捨てようかと思った。ダンボールに入れて、道端に置いて。人の言葉を喋って、尻尾が二本で、それでいて妖怪かもしれない。
正直いって不気味極まりない。仄が溶解で、食われて、死んでしまうかもしれない。
仄と一緒にいれば、いつか俺は死んでしまう。そんなのは嫌だ。まだ若いし死にたくない。だったら捨ててしまえば。
でもやめた。
食われたくない。死にたくない。
それでもやっぱり仄といたい。
俺のことなんかいいから、長生きしてくれよ。あ、でもやっぱ一緒にいたいな。
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