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ドイツ兵を射殺した部下もすぐに塹壕に突入してきたドイツ兵に殴り殺された。
私は、そのドイツ兵を我軍の正式ライフルNO,1SMLEで撃ち殺した。1904年に配備されたこのライフルから放たれた7.7㎜弾が頭をぶち抜き頭の中身をぶちまけた。
「くたばれ!!ジャガ芋野郎」
「死ね!死ね!死にやがれ」
塹壕内は、兵士の呪詛の言葉で満ちている。その一方為戦いに倒れた兵士達の声も聞こえる。
「あぁ...畜生、ママ死にたくない。死にたくないよ。ママ---」
「アレクサンドラ..許してくれ..子供達を頼むよ」
撃たれた者、刺された者、殴られた者、まだ無傷な者、みな怒りと興奮で目が血走っていた。
私は、向かってくる敵を教科書道理に殺して行った。銃剣を水平にして、腹に突き刺し、直ぐさま引き抜き、殴りつける。
この繰り返しだ。戦争の大儀名文は無くなった。今や両軍の最大の感心は生き残ることだけだ。
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