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悠真も、直哉に負けず劣らず、容姿はとても整っていた。
ただ、直哉とは反対に根が真面目だった。
直哉とともに、何度か学校をサボったりしたことはあるが、最低限それで遅れた分はきちんとやる。
色んなことをしたが、直哉の女遊びにだけは付き合わなかった。
直哉と同様、同級生の間にはファンクラブは存在したが、悠真にだけは恋愛の噂は一切立たなかった。
告白する女の子たちもいたが、
「ごめん、誰かと付き合う気とかない」
その一点張りだった。
「お前さ、まだ彼女とか作らねーの?」
電話越しに直哉が言う。
一週間に一回以上はこの会話になった。
「電話でさ、女の子と話ししよう、とか思わないのかよ?お前なら相手くらいいるだろ?」
毎回の会話だが、直哉は別に悠真に彼女がいようがいまいが、どっちでも良かった。
ただ、彼女を作ろうとしない、悠真を心の片隅で不思議がっていただけ。
「作らねぇよ。女がいたって、特に何か変わるわけでもないだろ?」
これも、悠真のいつもの流し方だった。
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