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直哉が乗った電車を見送った後、結衣はホームを後にする。
「やばい・・・っ」
多分真っ赤だと思われる顔をおさえる。
なに、ドキドキしちゃってるの私・・・。馬鹿みたい、口に出さずに心で呟く。
こんなんじゃ、俊輔に怒られちゃうよ。
彼氏の俊輔のことを考えながら頭を冷やす。
ただ、直哉くんはお世辞なしに格好良いから・・・、ドキドキしちゃっただけ。
そりゃ、女の子なら誰だって直哉くんにあんなふうに言われたらドキドキしちゃうに決まってる。
それだけなんだから・・・。
結衣は一度だけ大きく深呼吸をして、家までの道を歩き始めた。
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