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再び走りだした電車の中で直哉は少し後悔していた。
本当・・・何してんだ俺。
一番遊び相手に相応しくないタイプだ。
いつもなら面倒で真っ先に敬遠するタイプ。
いつも直哉が同級生で選ぶのはどちらかといえば、奈美のような子の周りにいるタイプの女の子たちだった。
直哉が遊んでも気にしないような。
なのに俺は、また明日話し掛けに行く気満々でいる。
それでいて、電車を降りたらさっき掛かってきた電話の相手に電話するんだ。
"さっきはごめんね・・・"
なんて言って。
とんだ最低な男だな、俺は。
自己嫌悪に陥りながら、窓の外を流れていく景色を見送った。
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