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いっつもおんなじことを言う男ばっか・・・。
つまんない。
少し笑顔を振り撒けば、男は寄って来る。
恋愛ごっこなんて簡単なもの。
「ううん、今日は帰る」
一言だけ言って、三人の輪をすり抜けた。呼び止める声も聞かず、家へ向かう。
奈美は男とは毎日のように遊んでいた。付き合うようになった人ももちろんいたが、自分から告白しようと思える程、強く想える人に出逢ったことはなかった。
疑似恋愛。それが奈美の日常だった。
そんな奈美と同じような男が一人。
奈美と同じクラスにいた。
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