迫り来る悪魔の手

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    「平田…。何でここに…」 最後まで言い切る前に力強く平田に腕を引っ張られた。 そしてそのまま倒れこんだ。     「え……?」 「何なんだよ、コレ。」   目をみはった。 麗がたくさんのカラス達に囲まれている。 そこで始めて私は平田に守られたのだと理解した。 急いで立ち上がりカラスの集団(麗の元)に近づいた。   「麗!麗、大丈夫!?」 「いや…いや助けて!! やめて、来ないで!     きゃあああああ!!」     麗の悲鳴が消え、カラス達が移動をした。 そしてそこに、麗の姿はなかった。         あるのは、にやりと笑う、あのこけしだけ。
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