迫り来る悪魔の手

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    「なるほど。 つまり麗はカラスに囲まれ消された、ということか。」   平田の話を聞いて、静かに改が口を開いた。   「ああ。」 「信じられないような話だが、 これを信じるしかなさそうだ。 そしてこれではっきりした。 犯人は普通の人間じゃない。」   「そうだ。 前に消された奴等じゃ到底できねぇ事だ。」   彼等の話に巻野が同意する。   「それからもう一つ。 今の話からすると、いなくなった三人は消されたというよりも連れていかれたと考えた方がいい。」   「!それって皆は死んでないってこと!?」   希美までもが会話に参戦した。   「ああ。」   皆の顔が明るくなった気がした。     「今日はもう遅い。 皆、疲れてるだろうし寝よう。」       そしてやっと、 恐怖の一日が終わる。
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