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バスの中、わいわい騒ぎながら楽しい時間を過ごした。
私と希美は仲の良い、巻野優也と平田龍と話していた。
「ケー番、交換しようぜ?
水無月とか、迷子になりそうだもんなー。」
「あはは、あり得る!
ほらっ、希美。携帯出しなよ!
私のケー番も入れとくからさ。」
「もう!みんなしてあたしの事バカにしてさ。
そんなんだったら皆が迷子になっても探しに行ってあげないよ!」
そう言いながらも携帯を差し出す希美が可愛いくて、つい吹き出しちゃった。
「はははっ。」
「ちょっと、光流。何が可笑しいのさ。」
「なんでもなーい♪」
こんな感じで私たちは仲良くなった。
そうしている内に、バスが止まった。
「此処ですか?」
私が運転手に尋ねた。
「はい、そうです。
お疲れ様でした。
一週間後、またお迎えにあがりますね。」
「お願いします。皆、降りるよー!」
バスを降りると絶句した。
本当に田舎。
高い建物なんて有りやしない。
携帯を見ると、電波は1つしか立っていなかった。
「あれじゃねぇか?」
平田が指差した先に別荘が有った。
私達は平田に続き、その別荘に入っていった。
そしてその夜、一人の男子生徒が消えた。
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