島原の明里

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「いつも平助と新八と山南さんと俺で来てるんだぜ!」 「へぇ…山南さんも!?意外…」 「山南さんはここには愛しい明里さんがいるからねぇ」 ニタニタと藤堂は笑う。 「明…里…?」 どっかで聞いたような…。 「まだ美海は明里さんにあったことないっけ?島原一の売れっ子だぞ!かなり美人なんだ」 永倉がイキイキと話す。 「へぇ…。なんだっけなぁ…」 美海は上の空だ。 明里… 明里…… “明里だ!なんとなく雰囲気が明里ににてるー!” あ…そっかぁ!吉田稔麿に言われたっけ…。 見て…みたいなぁ。明里サン。 「明里さんっていう人を指名できるんですか?」 「「「へ?」」」 「ななななな何言ってんだ美海!山南さんが既に指名してるから無理だろ!」 原田が焦っている。 ──まさか…山南さんから明里さんを強奪……? 原田、永倉、藤堂は顔を真っ青にする。 「え!?山南さん来てるんですか!?」 「あ…あぁ…。隣の部屋に…」 「明里さんを見て見たいなぁと…」 ──なんだ。見たいだけか…。 三人は安堵の息をはいた。 「見るだけなら隣の部屋に行ってみればいい。運が良かったら話せるかもな!」
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