始まり

3/6

930人が本棚に入れています
本棚に追加
/25ページ
「あっかめ起きた?」 かけられた声に顔を上げればドアの前に立つ赤西と目が合った。 『…………。』 やべ~~~…。 どんなふうに接したらいいのか分かんねえ 「朝ごはん作ったから食べて?」 言いながら床に散らばった俺の服を集めてくれる。 「はい。」 ………渡された服に俺はどんな反応すればいいの? 「…じゃ向こういるから。冷めちまうから早く来いよな。」 バタンと閉まったドアに 『…プハーッ』 無意識に止めていた息を吐き出した。 どうやら緊張してしまったみたいで。 仁相手に。 渡された服に目を落とせば 『やっぱ現実だよな~;』 また頭を抱え込み深いため息をついた。 .
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!

930人が本棚に入れています
本棚に追加