始まり

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痛む腰を押さえてフラフラとリビングに入れば赤西は待ちくたびれた様子で 律儀にも俺が来るのを待ってたようだ。 『先食べてればよかったのに』 正直に「ありがとう」と言えない俺から出た言葉はそれで。 いつも後悔する。 伝えたいこと言えないで いつも真逆な態度とってばかりで。 「食事は誰かと一緒に食べた方が美味しいからいんだよ」 フッと笑いながら座れと促される。 …呆れたヤツ。 思い出されたこいつの雰囲気に肩の力が抜ける。 そういえばだから俺、仁の隣好きだったんだよね。 居心地良すぎ。 「うまい?これしょっぱくない?ね、ね?」 『いや‥大丈夫。うまいよ。』 …てかこいつ普通じゃね? 俺が気にしすぎ? もしかしたら昨日のことってそんな大したことないんじゃないかって思うほど赤西の態度は普通で。 様子を探るようにチラッと見れば偶然にも目が合って 思わずを反らしてしまった。 .
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