930人が本棚に入れています
本棚に追加
/25ページ
「もっいいよっ」
それ以上触れられたくなくて、ごまかすように椅子から立ち上がった。
「ダメだって」
「大丈夫だからっ」
振り切るようにソファーに移動する。
何か、俺…変だ
「かず~?」
仁も付いてきて俺の隣に座る。
「どしたの?」
「なんでも、ない…」
だから今、俺に触れないで
そんな心の声など届くはずもなく
「体調でも悪い?」
そう言って、肩に手をおかれた。
「んッ…」
ただ肩に手をおかれただけ
ただそれだけなのに甘い痺れが走る。
「ハァ…//」
胸に何かが詰まった感覚。うまく呼吸ができない。
自分でも目が潤んでくるのが分かる。
何で?
どうしたの、俺?
.
最初のコメントを投稿しよう!