任侠~壱の極

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「ハア…ハア…クソッタレ!」 「死ねや!クソガキー!!」 ある路地裏で男達に追いかけられている若者…相原 銀次郎は何故こんな状況に追い込まれているのか…… それは、銀次郎が二十歳になる祝いの日に起こった。 彼の家…相原一家あげての祝いの席。成人した跡取りの者に授けられる守り刀【五月女‐サツキ】を与えられ成人の儀を終え、皆でドンチャン騒ぎをしている所に襲撃が起きた。 相原一家は今の極道の在り方に異を唱え孤立状態になっていた。 そこに跡取りの成人の儀… そこから勢力拡大するのでは?という他組織の懸念により起きた襲撃。 いきなりの事で対応がとれず皆殺されていった。 両親も…舎弟達も皆…… ただ一人、舎弟達に命懸けで守られ命からがら逃げ出した銀次郎だが、とうとう追い詰められ危機にひんしている。 「とうとう追い詰めたぜ…ハア…」 「ハア…ハア…クソッ、ここまでか…だがな!タダじゃやらねーぜ、この命!!」 「ホザケッ!!」 銀次郎が今はただ一つの形見になってしまった守り刀を手にし立ち向かう覚悟を決めた。 その時!! 足元が光り輝き… 「っ!何じゃこりゃあぁぁぁっ!」 という太陽になんちゃらのマッポのような台詞と共に姿を消した……… .
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