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帰せない…その言葉にあまり驚きはしない銀次郎に、
「申し訳ありません…勝手に召喚しておきながら元の世界に帰す方法が分からないんです……」
「ほう…んじゃどうするんだ?俺のこと?その辺に捨てるか?それとも殺すか?」
「っ!そんなことはしません!!王宮の方で責任を持って保護させていただきます。何かと不自由はあると思いますが……」
「……それだけか?」
「それだけ…と申されますと?」
「人の人生を目茶苦茶にしといてそれだけかと聞いているんだ。」
「貴様何をっ!」
シェリーは会話に不穏な空気を感じ口を出す。
「そうだなー。ロリッ娘、お前俺の女になれや。そしたら救世主様にでも英雄様でもなんでもなってやんぜ?」
ニタッと口角を醜くく上げロリッ娘に視線をやる。
「っ!」
ロリッ娘はブルッと身体を震わせ身をすくませる。
そこに……
「キッサマアァァァッ!!」
とシェリーが細身の剣を振りかぶり銀次郎に襲い掛かる。
「シェリーッ!!ダメェェェッ!」
悲鳴にも似たロリッ娘の叫びも聞かずシェリーは銀次郎に切り掛かる。
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