プロローグ

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その後、ザイードには城内に一部屋あてがわれこれから多忙な日々を過ごす事になるだろう。 それを見送ったグラハム伯爵はスレイザム将軍に見送られ屋敷に帰る所だった。 「それでは息子をよろしくお願いします」 「ウム、たまには様子を見に来るといい」 全てが順風満帆であった。 王は後継者を得て国は安泰を得る。 グラハムも晴れて王族の仲間入りを果たす。 スレイザムもザイードが即位すれば宰相として新たな王を支えていくだろう。 国は潤い、人は栄え、クレイナードは間違いなく大きくなる。 しかし、そんな明るい未来を否定する出来事はすぐに起こった。 「将軍!!あれは!!」 見送りのため、王城に背を向けていたスレイザムはグラハムの声を聞き後ろを振り返った。 「なんだ!!どうしたと言うのだ!!」
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