第肆談 『霊道』

1/133
前へ
/891ページ
次へ

第肆談 『霊道』

敬子さんありがとうございました。 さて皆さん お久しぶりです。 第參談…いかがでしたか? もしもの時はこれを唱えて下さい。 臨(りん)・兵(びょう)・闘(とう)・者(しゃ)・皆(かい)・陣(じん)・列(れつ)・在(ざい)・前(ぜん) これは広く知られている陰陽道でも即興の際に正式に用いられた 九字護印という悪鬼退散法です。 滅却はできないものの 退散させるには十分な効果は期待できるでしょう。 使用方法は簡単。 これを唱えながら 人差し指と中指のみで 左上から横・縦・横の順に 空中に格子を描くように唱え 斬って下さい。 本来は印がありますが 相手が低級霊なら これでも十分に厄をはね除けてくれます。 いざというときは漢字を頭に浮かべながら声に出し、確実に印を結んで下さいね。 失敗すると霊を余計に怒らす事になりますから確実に…………。 まぁ…いざというときの話しです………。 子供だからと言って情をかけないで下さい。 この子が現世に留まらぬようにしてあげるためにも…………。 それでは次のお話しに参りましょう。 これは第壹談と同時期の出来事です。 それでは行きますよ? しっかりお掴まり下さい。
/891ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11422人が本棚に入れています
本棚に追加