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「はっなして!」
僕は久々に感じた温もりを拒否した
もう触れてもらう価値なんてない
僕は突飛ばして台所にある包丁を手にとった
お願い…近寄らないで
これ以上僕を迷わせないで
羽井君…
「おい!」
赤い血が床に落ちる
「これで…僕に何もできませんよね?」
驚いた顔に安堵した
これで羽井君は離れる
頼むから1人にして欲しい
ギシ
「えっ?」
近づいてくる羽井君
「やめろ!来るな!」
血だらけの手をつきだして叫ぶが
何事もないように近づいてくる
そんな姿に僕は焦る
とうとう腕を捕まれた
そして
「やめ!何してるんですか!」
その腕に口づけていた
何を考えてるんだ
よく見ると羽井君の唇は切れていた
そんな状態でそんなことしたら
「やめろ!離れて!」
必死で暴れるが力で敵わない
「羽井君?」
暴れるのをやめてふと羽井君を見た
羽井君は何故泣いてるの?
「恐いんだ…」
「へっ」
「お前がいなくなるのが」
「でも…もう僕は」
気づけば抱き締められてた
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