始まり…

2/2
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/12ページ
 僕はふと窓の外をみた。いつもの通り、いつもの天気。でも、一つだけ違うことがあった。いつもは僕が外をみていても気付かないのにその子は僕に気付いた。思ってみればそれが恋愛の始まりだったのだろうか?  彼女と僕の距離はようやく顔が確認くらいだった。彼女は僕の顔を見ながら歩いている。何故だろう?僕が彼女をみているからだろうか?  僕は彼女のほうを見ず違うほうへ視線をおいた。しかし、視野には彼女をおいたので彼女がまだこっちを見ているのがわかる。  僕は再び彼女をみた。これまでの行動はほんの数秒だろう。でも、僕にはそれが長く感じた。  彼女は視線をかえずに車道を渡ろうとした。  キーッ!!!
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!