奇妙な始まり…

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 僕の部屋には彼女がいる。あの日から彼女はいついているのだ。何故か僕が近所のゲーセンでとったぬいぐるみで遊んでいる。君は君の場所に帰らなくていいのだろうか…。  そうあの日彼女は車にひかれたのだった。彼女の体は、彼女の目は僕の方を見たままだった。僕は少し恐くなった。通りは騒がしくなり、絶望にくれるもの、騒ぎをみるもの、哀れみの顔でみるものでゴッタがえした。  その時誰もいないはずの部屋、僕の後ろから声をかけられた。  「私はひかれたのですか?あなたをみていたら、いつのまにかここに来てました」彼女は笑顔で言った。それは僕には恐ろしく感じた。何故この子は、自分がひかれたのに笑顔でいられるのだろうか?
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