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当然源ちゃんにとってのクラブアピールの目玉は水泳部だ。
「なぁ!お前中学水泳部だったんだろ?」
源ちゃんは同じクラスのカズキに話しかけた。
「おう、そうだけど」
「じゃあ高校も当然水泳部だよな?」
カズキは首を振り答えた。
「いや、俺はもう水泳はしないんだ」
「何でだよ」
というのもカズキは中学時代水泳部でひどく苛められた経験があり(これについてはまた詳しく書こうと思う)
それだけでなく自分自身が水泳に向いてないと思うようになっていたからだ。
その話を源ちゃんが聞いているとき一人の男が現れた。
「うぃーす源ちゃん」
この男はノリといい、カズキと同じ中学の水泳部。
カズキを直接苛めていたわけではなく見て楽しんでるだけの、一人では何も出来ない男だとカズキは後に語っていた。
とはいってもこの男が同じ高校に入ったと言うことでカズキはなおさら水泳部に入りたくなくなったのだ。
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