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「リアラ!」
村の外に倒れ込む人影を見つけるや否やグランはその場に急ぐ。
横たわるリアラの体を抱きしめ。サヤカの時と同じ状況に言葉が出ずに震え出す。
「グラン……?」
目を欝すらと開き弱々しい声で自分を抱える人に問い掛ける。
「そうだよ。僕だよ。良かった。生きている……」
リアラが言葉を発した事でグランはどれだけ安心したのだろう。一筋の涙を流した。
「心配かけないでよ」
「あぁ、ごめん。でも俺、翼竜を抑えてフォッグレスと戦うことができたんだ」
まだ疲れが残っているのか弱々しい声で、それでも誇らしげな顔でグランに伝える。
「とりあえず村にもどってゆっくり休もう。話はそれからにしよう」
グランの意見にリアラも頷く。
「立てる?」
「あぁ」
強がってそう答えるリアラだが体が思うように動かずグランに肩を借り足を引きずりながら村へと続く道を歩き始めた。
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