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グランは顎に手をあて数秒考え込む。
「それはそうだけど、僕はリアラを殺しかけたんだよ?」
「違う。俺はお前の言葉で強くなろう、ナスカを助けようと思ったんだ。お前が何も言わなかったら昔お母さんがさらわれた時のお前みたいに何もせずに逃げるだけだったかもしれない」
グランはその言葉を聞き窓の外から視線を変え、リアラの目を見て伝えた。
「僕ももう逃げたくない」
「だろ? 一緒に助けだそう」
グランはその言葉にゆっくりと頷いた。
「よし、明日から王都へ向かおう」
二人の意見が固まった所で明日の旅立ちに向けてそれぞれ準備するのであった。
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