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「我を封印するんだ」
「え?」
思いもよらない言葉にグランはそれ以上の言葉が出てこなかった。
「早くせよ」
急かせれグランは言われるまま杖を握った。
「封印魔法『シール』
魔法を唱えると杖の先端が光輝きその光はサラマンダー目掛けて一直線に向かっていく。
そして光はサラマンダーの身体をすべて包み、人間の目では長時間直視できない程の光を放つ。
数秒続いた後光と共にサラマンダーはグランの杖の中へと吸い込まれていった。
「ふぅ……」
一息をいれるグラン。
サラマンダーが封印されてから洞窟はさっきとは打って変わって冷たい風が吹き込むようになった。
「よくわからないけどサラマンダーが僕の召喚魔になっちゃった」
ミストレスを召喚魔として封印することは大変難しく上級の魔法使いでもほとんどがフォッグレスしか封印するする事ができないのだ。
「日が落ちる前に早く洞窟からでるぞ」
二人はまた洞窟の出口へと歩きだした。
サラマンダーを封印した場所から出口をそう遠くなく分かれ道もなく直線を10分程度歩いていると外の明かりが見えてきた。。
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