a happy birthday

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一貫の頭の中でこういう類の人間に対しての総称が頭に浮かぶ前に 「因みにだが、ヘアーでもペーパーでもないぞ?GODだ」 男が言う。 そして 「所で青年はオレの質問に答えていないな? 何をしている?」 と問われる。 そこで一貫の思考は一旦とぎれ、今、最も答えやすい問の回答の為にまわり始める。 「そんなの…」 と口を動かし出すが 「見たらわかるだろ?…………か?」 男が一貫の言葉を奪う。 雨音が一層濃くなる 「馬鹿にしているのか?見ればわかる オレが聞いているのは、『何故そんな事をしているのか』と言うことだ」 「そ…そんなのッ」 胸がざわつく 「当然か?そこでそうして匿うことは当然の行動なのか?」 一貫は顔に濡れた髪が異様に張り付くのを感じる 「ならば何故連れて帰らない?などという下らない質問はよそう。動物禁止のアパートに住んでいるのだ。しょうがない」 「なッ…なんで」 しっている?と続けようとしたが 「しかしその行動は間違いなくその猫に対して有益だと言えるのか?」 「当たり前でしょう! ほっといたら死ぬ!」 いつ以来か。 声を荒げて他人に言葉をぶつけるのは 「本当にそうか?そう思うのか? もしかしたら、青年がその猫を抱いてうずくまっていなかったら他の誰かが、家に連れて帰ることの出来る誰かが助けていたかもしれない」 男は体をのりだしてくる 一貫の行動は正論だ しかし 男の台詞も正論だ 「そんなのッ」 「そうだ。もしも話だ」 男はことごとく一貫から言葉を奪う 「しかし、青年はどうするつもりだった?」
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