a happy birthday

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「わかってる…」 一貫は立ち尽くす 「わかってるんだ…」 俯きながら出す声は数日振りに声を出したような気がした 「でも…何かを学ばなきゃ……あれだけの事だったからこそ……学ばなきゃ…」 男が一貫の進行方向から現れる。 「過去なんかに縛られてどうする」 さっきよりも重い声 「やっぱり青年は成年ではなく青年なんだな」 「だから…なに?」 一貫は顔を上げる 「人ってのは過去を思い返して、そこから学んで成長してく生き物なんだ…」 神様はどうか知らないけど… と付け加える。
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